地蔵菩薩と水子供養

お地蔵様や観音様ほど、なじみの深い仏様はいないでしょう。
 
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このお地蔵様は、昨年本堂にお招きしました。
 
お地蔵様は三十五日忌担当のご本尊様です。
 
 
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三十五日忌のご法事や、水子や子供の納骨法要の時はこの御尊像を祭り、お地蔵様のお話しと御供養を行います。、
宗旨宗派により、立場も違いますので、内容は書きませんが、ただ拝むだけでなく、励ますのでもなく、自然とお地蔵様に手を会わせていただくことが癒やしとなり、さらに穏やかな気持ちになっていただけたらと思っています。
 
以前、水子のたたりなどと宣伝し、水子供養を行わないと災いが起こると騒ぎ立てた人たちがいました。水子の祟りなど、あり得ません。
水子供養を行うことにより、親御さんが安らかな気持ちになることは、何度か檀家さん、永代供養のご法要の経験で分かりますが、霊障などの脅しはいけません。
 
何度も水子供養の施設を作らないか、水子地蔵を建てないかと、パンフレットを持ってきた業者もいます。水子供養は儲かりますよと暗に書かれていました。
あの業者さんは、また別の儲かりますよ商売を行っているのでしょうか?
 
水子供養の宣伝を禁止するよう決議した宗派もありました。派手に宣伝して僧籍を剥奪するぞと言われたお寺さんもあるそうです。
 
水子や子供は生まれ変わると言われています。お地蔵様にいつかどこかに生まれ変わって、元気に育ってくださいと祈ることが大事なことです。きっと生まれ変わり、元気に暮らしています。
縄文の遺跡には、子供は住居跡に埋葬されている例が多いそうです。山田康弘先生のPDFを参照してください。link
以前読んだ本には、踏まれることにより、何処であるか強い子になって生まれ変わって欲しいとする考えがあったようです。戦後まで長野県の一部では、この風習が残っていたそうです。
 
菩提寺のある方は、菩提寺に依頼することが一番の水子供養です。
何年も水子供養を行ったお寺から案内が来ていやになり、小さな水子地蔵の処分を頼まれたことがありました。そのお寺に返すことを勧めましたが、供養後お預かりしたこともありました。
 
但し、分家筋でお墓を用意できない方には、永代供養施設も候補になるでしょう。
水子の施設のあるお寺にお参りすると知り合いに会い、ご近所に知られてしまった。永代供養の施設や普通のお地蔵様などならば親戚のお墓参りと、とぼけられたのにと話していた方がいたのを思い出します。
お骨のない方は、お近くや縁のあるお寺のお地蔵様や観音様などに、お花、お線香、お水を手向けるだけでも安らかになり、お子様の供養になります。
 

心の癒やしは誰かに特別の供養を依頼するだけでなく、何度か気の済むまで、どこかの仏様に手を会わすだけでも十分なはずです。

お墓がなくてもお骨を仏壇で手元供養にしている人がいます。そのときは良くても、いつまでも手元に置くことにより、かえって家庭に波風を立ててしまったご家族がありました。老夫婦が亡くなり、遺品を片付けていると、仏壇に水子さんのお骨が祀られていたこともあります。おばあちゃんは手元から離せなくなっていたようです。
 

 
以前檀家さんが来られ、広告にあった僧侶に相談すると、あなたの身体の不調や家庭の不幸は、『おじいさんの兄弟で、祀られていない霊のたたり』などと言われたそうです。
 
「昔は子供が10名以上の家は、たくさんありました。必ずしも全ての方が、育ったわけでもありません。水子さんもいたはずです。結婚しなかった人や、子供のなかった方もいたかもしれません。そのために悪いことばかり起きたのなら、日本はどうなっていたのでしょうね。
霊感商法ですから気をつけて下さい。」とお話ししました。
やたらと霊障の言葉を出す人には気をつけましょう。
 
市内には、数百万円を支払って、気がつかないおばあさんがいました。霊感商法にはマニュアルがあるそうで、うまく信じさせてしまうテクニックが恐ろしいと思いました。
 
 
 
参道入り口のお地蔵様です。
 
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昔は災いや病気は悪霊が外から運んでくると思われていました。
村の辻々にお地蔵様が祀られているのは、自分たちの村に悪霊が入り込まないよう、結界の役割をしていました。
 
お寺の入り口のお地蔵様もお寺の外と境内とは違う世界だという意味があり、祀られています。
ここでもお地蔵様はお寺に檀家さん信者さんに災いが及ばないよう、ご先祖様、亡き人が間違いなく成仏していただけるよう、お力になっているのです。
 
 
六面のお地蔵様
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私が円泉寺に入山したときは、この六面のお地蔵様が、参道で御守りしていました。前の六体のお地蔵様は、新しい御尊像です。 
 
 
阿弥陀堂のお地蔵様です。
 
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小さい御尊像ですが、写真に撮り拡大して見て、始めてこのお地蔵様のすばらしさが分かりました。ファンがいるのも分かります。老眼鏡がいつも必要な年齢になりました。

石仏のお地蔵様はまだありますが、頭が取れて補修してある御尊像がほとんどです。

境内の仏様は、いつも私たちを見守っています。
 
追記 2015/05/23
印刷の掛け軸ですが、少し離れると手書きと見分けが付きません。
 
 
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   埼玉県 飯能市平松376番地   円泉寺   電話042-973-5716  
 
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