入檀、離檀

ここ数年檀家をやめる家が増えました。年3,4件あると思います。

わずかですが増えていますので、他のお寺さんより良いのかもしれません。

 

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転居したままなにも音沙汰なしの檀家も数件あります。墓石も困ったことにそのままです。

 

35年前は実質檀家数120件でした、月に五千円しか収入がなかったこともあります。苦しい時代でした。

 

墓地の広告を入れたり、ホームページを開設したりしたのは、近在のお寺さんよりかなり速かったと思います。

檀家数も数倍になっています。

近くのお寺さんからは、「あんなみっともないことは出来ない」と言われたこともありました。そう言ったお寺さんがいまでは墓地のチラシを入れています。

しかし、今は霊園のお墓を求める方が多く、二ヶ月で1,2件しか申し込みがなかったと嘆いていました。

霊園でさえ申込者が減っているようです。

檀家数が減る一方のお寺さんが多いのではないでしょうか。

 

50年後には、約半数が廃寺になると言われています。このことは実感としてとらえることが出来ます。

他県のある住職さんが息子さんに「お寺は継がなくて良い」と言ったそうです。

檀家が減る一方、過疎化が各地で起きています。

 

実際当寺に墓地を求めた方、永代供養を依頼された方々の中には、菩提寺が無くなっていたり、檀家数が以前よりはるかに減ってしまった所から引き墓されている方々がけっこういます。

住職が昔はいたけれど、引き墓の件で言ってみたら住んでいなかったと話していた方もいました。飯能市でも住職が入院してから無住の寺になっているところもあります。

菩提寺や親戚の反対で引き墓を諦めた方もいます。しかし、反対し「後はお墓の面倒を見る」と言っていた伯母が、10年後に「お墓を管理できないので、引き墓をして欲しい」と言ってきてたと言っていた方もいました。

 

そのような形で当寺に来られても、当寺としては他の寺から檀家さんを取ったと思われていると思います。

仕方がないことではありますが、いつも心苦しく思っているのです。

 

当寺もいずれ減る一方の時代がやってくるのかもしれません。

ですから、みっともなくとも寺の存続を掛けて対応しない訳にはいかないと思っています。

 

今は永代供養に移行しているようです。

まさかこのようになるとは思っていませんでしたが、絶えてしまった檀家さんのために永代供養塔を建立したのが、寺にとって良い流れとなりました。

 

 

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絶えてしまった檀家さんからお金を取ることが出来ないのですから、低価格に設定したのが良かったようです。

また、ホームページも良い結果をもたらしました。まだ永代供養が一般的でなかった時でしたので、申し込みが多くありました。

今はあちこちに出来ましたので、申し込みはかなり減っていますが、それでも多い方でしょう。

 

今までは運も味方になっていましたが、時代はどんどん変わっています。今後どうなっていくのか、見当もつきません。

無理をせず、お寺に檀家さんに尽くしていこうと思っています。

 

 

 

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