2017年02月24日

「鬼門の将軍」高田崇史著 平将門公は怨霊ではなかった!

以前読んだ高田崇史(たかだたかふみ)氏の「QED~ventus~御霊将門」は、謎解きも将門公への考察も表面的で、私にとっては満足できる作品ではありませんでした。
また、他の著者の「陰陽師」や「帝都物語」などの、おどろおどろしい作品にはなじめないモノがありました。
 

平将門首塚と成田山新勝寺

 
この作品は推理小説として読むには面白みはありませんが、将門公への長年の疑問がかなり解けた気がします。
成田山だけでなく、古い歴史の寺社などの歴史などをひもとくと、どうしてもおかしいと思うことがありました。
たとえば、平将門公の子孫(先祖の平良文が甥である将門公の養子となった)・千葉常胤が文治4年に成田山本堂を再建しているのですから。
 
内容を書くと興がそがれると思いますので書きません。
あえて言えば、明治政府の朝敵「平将門」とする思いが、結果的に伝説の元になったのだと感じました。
 
この本は天慶の乱を大まかに知るにも役に立ちます。
男気のある侠客の親分的存在であった将門公に、多くの人がひかれて集まってきたのでしょう。
 
今回は脇役として少しだけ出てくるのが、他の高田氏作品のあの漢方薬店店員さんです。まあ読んだことの無い人には、意味が分からないでしょうが。
 
 
なお、この作品には、私の属する宗派(真言宗智山派)寺院、千葉の「成田山新勝寺」、茨城の平将門公胴塚「延命院」、東京の「等々力不動満願寺」が出てきます。
 
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