名前を聞いただけで食べたくなくなるでしょう。お食事前の方はご遠慮下さい。
飯能市の吾野地区はほとんどが山の中です。
吾野宿は宿場町として秩父三十三観音霊場を巡る人々、秩父神社や三峯神社を参拝する旅人で賑わいました。
また、秩父の絹などの製品を運ぶ手段として江戸時代から江戸、川越などを結ぶ栄えた所でした。
また、馬は物資を運ぶ貴重な手段だけでなく、馬糞は重要な肥料などの元として利用されていました。
道端には山のような糞が落ちていたのでしょう。昔は汚いと思わなかったようです。それでもうっかり踏むと大変だったと思います。
私も小学校に入る前、荷馬車を引く大きな馬が道端に落としていくのを一度だけ見たことがあります。
飯能は和菓子屋さんが多い所ですが、このような饅頭を「泥饅頭」と言って売っています。
吾野ではこの饅頭を「まぐそまんじゅう」と言っていたそうです。私は知りませんでした。知らない方がいいですね。


大きな約8㎝と小さな六個入りで、たしか600円です。私が買ったのではありません。
「吾野宿まちづくり」メンバーの方にいただきました。地域限定商品です。
小さい方をお茶と一緒に食べましたが、泥饅頭と同じです。昔のように甘くなく、本来の素朴さも生かされています。
製造元は「栗饅頭」でよく知られたお店です。
ただし大きい方は美味しくとも、ちょっと考えてしまうほどの大きさです。飯能名物と言ったら、まず「四里餅」です。これも大きいですが、この饅頭はもっと厚みがあります。
馬が「フーン」といなないて、後ろから出した製品ではありません。実物はかなり大きいですよ。できたては湯気か出ているところなどは同じですが、こんなものではありません。
この商品は「カフェギャラリー吾野宿」や「休暇村 奥武蔵」などで売っているそうです。勇気のある方は挑戦して下さい。
お薦めしませんが、個人の責任でお求め下さい。
こんな名前で買う人がいるのでしょうかね~?。
でも他の県でも「馬糞饅頭」がありました。
福岡県大牟田市、岡山県津山市、福島県鮫川村、北海道新冠と日高町、鹿児島県いちき串木野市などがありました。
まだまだあるかもしれません。
お客さんが、勝手に「馬糞饅頭」と言っている商品もあるようです。