ある埼玉県の消防署に勤務されていた方の話しです。
都内の慶應病院へ搬送のため、サイレンを鳴らしながら向かっていました。
すると前方左側に、何と皇室のお車や警察車両が停車していたそうです。
あの近くには赤坂御用邸などがあり、間違いなく昭和天皇陛下が乗っていたのではと思ったそうです。
スピードは落とさず、助手席の方が挨拶をして通り抜けたそうです。
運転をしていたその方は、あんなに焦ったことはないと話していました。
患者さんは埼玉県内から都内の慶應病院ですので、以前も同病院に入院していたのかも知れません。
それにしても天皇陛下の車列の脇を追い抜いて通り過ぎるとは、昔では考えられないことだったと思いました。
天皇陛下の暖かい気持ちに感謝したそうです。
数十年前ですが、知人が慶應病院に入院したことを知り、友人達と見舞いに行ったことがあります。
「よくここの病院に入院出来たね。」と言うと、「前々より慶應病院勤務の方に他の病院で世話になっていた。」と話していました。
有名病院に入院出来たのは、その先生の判断だったようです。