以前、当寺檀家の姪御さんに宝井琴柑(※令和元年・11月 宝井琴鶴襲名)さんがいると聞きました。
調べると都内の巣鴨信用金庫本店で、「おたのしみ演芸会」に出演することが書かれていましたので、巣鴨まで出かけました。
宝井琴柑さんのホームページlink 画像は当日のではありません
今日は本店3階にて11時半より、宝井琴柑さんと柳家 わさびさんが高座を受け持ちます。
巣鴨信用金庫本店 「おたのしみ演芸会」 link
15分前に入ると、もう満席です。
なにせ無料ですから、集まるのも当たり前かもしれません。
琴柑さんは話の冒頭から張り扇をパンパンたたき、速いテンポで一気に会場を盛り上げ、笑いの渦に包まれました。
とにかくお年寄りばかりの会場です。普段笑いを忘れた人にはぴったりだったのでは!。
うまく表現できませんが、昔お祭りで見たバナナのたたき売り以上の調子です。たたき売りを見たことの無い方は、渥美清さん演ずる「男はつらいよ」のフウテンの寅さんの調子だと思って下さい。
古典の軍記物、天保水滸伝などとは全く異なる世界です。私の持つ講談のイメージがずいぶん変わりました。
若いとはいえ、あの勢いで30分をよく持たせたと感心しました。すごいパワーですね。
しかし、新作ばかりでなく古典も得意なようです。
今日の演目は、新作 「ボクサー 白井義男伝」でした。 白井義男 Wikipedia
演題を聞いて、たいしたことが無いだろうと思いましたが、細部にわたり良く計算された流れです。一時として飽きさせませんでした。
二ツ目とは信じられません。
たとえ白井義男を知らなくても、ボクシングに興味のない人でも、30分を十分楽しむことが出来たと思います。
この後に行った柳家 わさびさんはやりづらかったでしょう。
演題は紺屋高尾(こうやたかお)でした。
午前の部が終わり、帰るために廊下に出ると、たまたま琴柑さんが前から来ました。図々しいと思いましたが、声をかけさせていただきました。
まだずっと先になりますが永代総供養の催しに、講談をお願いしたしました。 総供養link
※追記
2019年5月12日の当寺永代総供養に出演していただきました。
令和元年10月に真打ちになり、五代目・宝井琴鶴を襲名します。