地域の大きなお寺さんばかり見ていると、一般の人は理解できないかも知れません。各地の檀家数の少ない寺や、祈願寺では大きな危機が訪れているのです。
大月昭道師は浄土真宗本願寺派の住職であり、他にも「高学歴ワーキングプア」なども書かれています。
「坊主まるもうけ」なんて大うそ!
まさに事実です。読売新聞オンラインlink
上のリンク先を読んでいただくと、この本の内容が分かります。
記事とは異なりますが、30年もすると、約半分の寺が廃寺となる可能性があるそうです。檀家の少ない住職のいない寺では、檀家だけで寺院を維持するには不可能になっています。
10年ほど前ですが、都内の寺院も檀家減で困っていると話していたこともあります。収入も3割減ったそうです。車庫の車を見ると5ナンバーでした。副住職は他の寺の手伝いで、どうにか寺を維持しているそうです。
今から10数年前、関東のある仏様を調べていました。二ヶ寺の屋根が崩れており、ある神社は鳥居だけが残っていたり、やはり屋根が崩れている所もありました。
市内でも数ヶ寺が廃寺となっています。神社はモット大変なようです。
何年も前に檀家さんから「お寺さんは、みんなベンツに乗っているんでしょう!」と言われたことがありました。
「あれはマツダです。中がMでしょ! 65万円の中古です」と言ったことがあります。多くの檀家さんの方が、私に言わせれば高級車でした。
ズッと以前、年間の葬儀の数を単純に計算したことがあります。檀家数100件で年間4件の計算になります。
檀家数が200件を超えたときは、ホッとしました。
友人の寺は近くに高速道路ができ、檀家が多く働く温泉街が寂れてしまいました。客はさらに遠くの温泉街に行くそうです。
温泉に団体で行く時代で無くなったことも原因です。
檀家は次々に少なくなり、維持管理もいずれできなくなると言っていました。優秀な息子さん達に、寺は継がなくてよいと言っているそうです。
檀家が少なすぎて、兼職しても家族を養えないどころか、結婚できないと書いてあった雑誌もありました。
もし息子が寺に入ったとしたら、今の給料を保証しなくてはなりません。その時から年金生活者にならざるを得なくなります。
寺にいる限りは、支出もとんでもなく多くあります。
住職のいなくなった寺の多くが樹木が伐採され、檀家さんが管理しやすくするため、庭は除草剤をたくさん撒き、味気なくなっているところが多く見られます。
将来が不安になる毎日です。