滋賀県の多賀大社にあった観音院発行の「馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)」掛軸です。近江国だけでなく、養蚕神として広く信仰されていたようです。
廃仏毀釈以前は、天台宗の宿坊である不動院・観音院・般若院・成就院があり、社僧・坊人が全国各地に回り、布教を行いました。
馬鳴菩薩が残されているか不明ですが、観音院に祀られていた仏像は、多賀町の安養院(天台宗)に移されているようです。多賀大社のすぐ東です。
馬鳴菩薩に関する文面が書かれてあるかと思いましたが、多賀大社の縁起だけでした。
※勝軍地蔵と思っていました。養蚕神でしたので全文章の一部を訂正致しました。左手に持つ物以外は、勝軍地蔵とほぼ同じ姿をしています。勝軍地蔵(愛宕権現)ウィキペディアlink
※馬鳴菩薩はインドの仏教僧侶として知られています。養蚕神としての馬鳴菩薩との関連は分かりません。馬鳴菩薩ウィキペディアlink
追記 2020/11/20
壽命祖神とある掛軸でした。こちらも馬鳴菩薩と思われます。
同じ観音院の発行でありながら、同じような図柄です。
どのような由来なのでしょう。
現在は廃仏毀釈で仏教色を全て消し去っているのかと思います。
多賀大社 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀604 地図 多賀大社ホームページlink