懐素の草書は「狂草」として知られています。酒に酔い書き散らした伝えられています。事実はともかくとして、後世に名を残した人ですから、優れた書家であったことは明らかです。
「空海狂草図」掛軸は空海和上(弘法大師)の書が書かれているわけではありません。筆を持った弘法大師の後ろに描かれている煙のような描写が、狂草と表現される部分だと思います。
左の空海の文字以降は、狂草なのでしょう。
この図のお大師様の表情は、日本で知られる大師像とは大きく異なります。
やはり大陸的な表現なのだと思います。この図は自由な発想の元に描かれた狂草に通じる絵なのかも知れません。
下の図は額になっており別の狂草図です。本堂廊下のわかりずらい場所に掛けてあります。
気がつく人は、ほとんどいません。
時折御本堂に仏画などの掛軸を展示しています。
そのような場合は掛軸が便利です。
涅槃会の折には、掲げたいと思っています。
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