小松引き
平安朝の貴族が、正月初子(はつね)の日に野山に出て、小松を引き抜き遊びました。
現在の門松の元になったのが、小松引き(こまつひき)の行事でした。
今でも関西では、小松を根を付けたまま玄関に白い和紙で包み金赤の水引を掛けた飾られているようです。
私は京都で松の小枝を白紙に包み、玄関に付けたのを見た記憶があります。かなり以前でしたので記憶が定かでありません。
紙を巻かない小松もありました。
「京都 門松 玄関」で検索すると、色々な画像を見ることが出来ます。
現在でも根引きの松を玄関に飾ってありました。
京都の風俗博物館では、古の貴族の風俗を見学することが出来ます。
かつて小松引きの展示もあったようです。
コロナで出来ないかも知れませんが、十二単も着ることが出来るようです。以前は可能でした。
風俗博物館 京都市下京区堀川通新花屋町下る(井筒左女牛ビル5階) 地図link
菅原胤彦
備中総社宮に菅原胤彦が描いた絵馬「貴人行列図」が残されています。
絵馬の説明に「【作者】菅原胤彦 【製作年】不明 【説明】筆者の菅原胤彦は京狩野派で人物図を得意とした。絵は国司が朝廷からお供物を携えて赴任しているところを絵にしたもの。」とあります。
京都狩野派の画家であるようですが、詳細は不明です。
総社宮の絵馬と掛軸を拡大して比べると、同じ人が書いたように思われました。
間違いなく、菅原胤彦による作品でしょう。
追記
門松ではなく、伊勢の注連縄です。
基本は蘇民将来子孫家で、千客万来・お多福・笑門・交通安全などがありました。
一年中飾られています。