昨年、永代供養塔に納骨された方の元菩提寺が、建物を取り壊して廃寺(はいじ)となっていたそうです。
日帰り出来ないほど遠方の檀家となっていたわけですが、兄弟全てが関東とその近辺に住むようになり、生まれ育った地はお年寄りの家があるだけになりました。
とにかく維持管理も出来ないほど檀家数が減り、本堂の痛みも激しく、取り壊し廃寺とするほかなかったようです。
お墓はあってもお寺が無い状態でしたので、引き墓を決意したのだそうです。
中には廃寺にせず、プレハブを本堂にしたところもあります。
みっともなくても雪の重みにも絶えるプレハブなら、廃寺にしなくとも維持管理できますからね。
私も県内の山中にあるお墓の引き墓を手伝いましたが、その内二ヶ寺がかなり昔に廃寺となり、菩提寺が無い状態でした。
一件は戒名も途中から宗旨違いになっており、葬儀は役場や学校などに勤める僧侶、神職に頼んでいました。
当寺に移すに当たり、無料で戒名を付け直しました。
ここ数十年でお寺が三割とも半分とも言われるほど廃寺になるそうです。
今は良いですが、将来の事を思うと不安になることも多々あります。