弓削道鏡で知られる下野薬師寺です。
薬師寺は奈良東大寺、筑紫観世音寺と共に、三戒壇として重要な寺院でした。
薬師寺歴史館
駐車場に入れて、先ずは下野薬師寺のことを知る事にしました。
この敷地の中に安国寺(薬師寺後継寺院)も、残されていました。
戒壇の受戒の様子が模型で作られています。東大寺戒壇院を思い出します。
後で気がついたのですが、薬師寺跡では、スマホで薬師寺を再現することが出来ました。
歴史館でもタブレットを貸し出ししています。
パンフレットをよく読めば、もっと楽しめたはずです。

博物館の屋上からは、薬師寺跡が望めます。
薬師寺跡



復元された回廊

戒壇院跡に安国寺の六角堂があります。
鑑真和上の図を納めた厨子と、不動明王像、韋駄天像を祀っています。手前には安楽寺歴代住職の墓、東側には墓地が並んでいました。
安国寺の東側には、憧竿支柱跡、塔跡があります。


真言宗智山派 安国寺(薬師寺)
境内には薬師寺の礎石が残されていました。
本堂は改修中でしたので、離れたところから手を合わせました。
本堂などの改修が終わった後に、「安国寺」から「薬師寺」に寺名を改称するようです。
御本堂参拝してから気がつきました。先代ご住職は大学の恩師です。
先生がいつも「薬師寺」と言っていたのを思い出します。
薬師寺は日本全国にたくさんありますので、下野薬師寺とは思っていませんでした。先生としても、こだわりがあったと思います。

薬師寺八幡宮
八幡宮は塔跡のすぐ東側にあります。


八幡宮の正面鳥居脇には、天狗山雷電神社がありました。

明治に八幡宮に合祀してあったのを昭和44年に再建しました。
各地の神社を巡ると、合祀されていたはずの神社が、実際には元の場所で維持されている事があります。