当寺にはペットの納骨堂がありますが、諸動物が亡くなり火葬にされてから、すぐに祀られるのがほとんどです。
しかし、例外も多々あります。
先日のご相談は猫でした。
亡くなったので火葬に付したのですが、ペット霊園に預かってもらうことを反対されたと言うのです。
自分の家の猫と思っていたのが、他の家でも飼っていたことが、以前分かったそうです。
預かるときに猫の名前を書いていただくのですが、たまに他の家では○○と呼ばれていた。他にも異なる名前があったようですと話されることがあります。
猫は犬以上に野生の性格を持っており、縄張りを徘徊するため、あちこちに出没するためのようです。
預けることに反対した、もう一件の飼い主は、自宅に何体もお骨があるそうです。
「預けるのは可哀想だ」と言って、反対していると話していました。
檀家さんではないですが、あるおばあちゃんが亡くなったとき、13体のお骨が出てきたと話している人がいました。
見えるところに祀っていると、狭い家でしたら誰も尋ねてこなくなります。
自分の旦那さんは、お墓に入れても、家族のペットとは離ればなれに出来ないと思っていたのでしょう。
生き物は最後には、自然に帰ることが大事です。
本来ならば、当寺のペット供養塔もいらないはずなのですが、時代が大きく変わりましたね。(納骨堂は土に帰るよう、散骨するようになっています)
相談者への私からの答えは、反対している方にお骨をわたすことが一番と言うほかありませんでした。
「供養できなくなる」と言いますので、「お写真をお位牌代わりにして、毎日手を合わせてください」と話しました。
香炉や電気式のロウソクは、100円ショップでも売っていると説明しました。
線香もミニ寸が売っています。倒れたときの用心もありますので、線香はさらに半分でもよいと話しました。
(※LEDの線香立てもあります。当然煙は出ません。)
それで納得したようです。
相手の方が、どのような対応をするかにもかかっているのですが、相手はドアを開けないそうですので、うまく行くか分かりません。
猫を飼うのも大変ですね。