今回は私を含め6人での伊勢神宮を含む寺社の旅となりました。
以前伊勢神宮にお参りしたおり、「蘇民将来子孫之家門(そみんしょうらいしそんのもん)」のお札を付けた注連縄が、お店の軒下に一年中吊してあることを知りました。
このお札を配布する松下社の蘇民祠にどうしても行きたくなり、急遽行程に入れていただきました。
松下社 祭神は須佐之男命・菅原道真・不詳一座
松下社の祭神は牛頭天王でした。その脇に関連する蘇民将来を祀ったのが蘇民祠です。
かつては加木牛頭天王様と呼ばれ、明治になり廃仏毀釈のため、同神と言われる素戔嗚尊に代えられています。日本中の牛頭天王をまつる社・天王社・祇園社は八坂神社や地元の名を付けた神社に名称を代えられました。
今でも八坂神社の祭礼を天王様(てんのうさま)と言っている所が多いと思います。
午頭天王と素戔嗚尊に関連する蘇民を祀る社が神仏分離により影響を受けても、蘇民将来子孫之家門のお札が残っただけでなく、伊勢や鳥羽の地区によく根付いていると思います。
ただ、このお札が将門(まさかど・平将門)とも読めるため、「笑門」に代えた家もありました。
お伊勢様に関連する「伊雑宮(いざわのみや)」の周りは笑門がほとんどでした。
松下社は緑が多く、蘇民の森として知られています。
境内には根元に空洞のある樹齢約1800年大クスがあります。
楠の木
大きな空洞の根元
松下社の東側には、二見しょうぶロマンの森があり、初夏の頃には約4万株100品種以上の花が咲き揃うようです。
松下社のすぐ隣は「民話の駅 蘇民」がありますので、ここを目指して行かれるのが良いと思います。
松下社駐車場より撮した民話の駅・蘇民
「民話の駅 蘇民」 三重県伊勢市二見町松下1335 HP
蘇民将来の注連縄は、10月中旬ごろから通販でも求められます。「蘇民将来注連縄 通販」検索してみてください。
1,000円から6,500円ぐらいと差があります。高価な注連縄ほど豪華なようです。