江南文化財センターには、記年名のある板碑では日本一古いと言われています。調べると日本で三番目となるようです。
記年名の明らかな板碑は、真光寺、江南地区など、熊谷近辺に集中しています。
古い信仰心のある武将や僧侶の存在があったようです。
江南文化財センター 埼玉県熊谷市千代329 地図
中に入ると、発掘された数多くの土器が展示されていました。
平安末期の金銅阿弥陀如来像
寺内廃寺模型
今回は国史跡幡羅官衙遺跡群遺跡の出土品が展示されていました。
塩古墳群の石室
今回の目的である板碑が展示されていました。
かつて大沼公園にあった阿弥陀三尊板碑です。鎌倉期のこの地に阿弥陀信仰が盛んだったことが知れます。
嘉禄三年(1230)三尊
大沼公園にはレプリカがあります。
善光寺式阿弥陀三尊板碑 寛喜二年(1230)
嘉禄三年(1230)と 寛喜二年(1230)は同じ年名のですね。
弘安銘曼荼羅板石塔婆
板碑ばかり気にしていましたが、下の塚の上にある卒塔婆や四十九院と思われる塔婆がこの時代にもあることを知りました。
この後、大沼公園に向かいました。駐車場は沼の南側にあります。看板がないので、釣りの方に聞き止めることができました。
大沼公園
何人かの釣り客がいましたが、ここでは御夫婦で釣りをしています。
弁天堂の北側にあるのが、阿弥陀三尊板碑です。
レプリカの阿弥陀三尊板碑
本物は、ここから江南文化財センターに移されて、展示してあります。