真言宗智山派 円泉寺 埼玉県飯能市|永代供養塔・墓地・ペット供養塔・阿弥陀堂・銭洗い弁天様・武蔵野七福神札所

廃寺・廃神社

近年マスメディアに廃寺の記事を目にします。

檀家さんになられて引き墓をするに当たり、菩提寺がなくなってしまったとか、近在のお寺と合併したなど言われることが多く聞かれます。

 

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関東のある神社跡

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近づくと崩れていました。

 

私も、ある仏様を調べる過程で、崩れたお寺や神社を何度も見かけました。

住職が住まなくなったお寺もあります。

 

近郷にも数ヶ寺が廃寺や合併して無くなっています。

残っていても本堂を取り壊し、プレハブの勉強部屋を移築して本堂代わりにした所もありました。取り壊さずに近在の人が、どうにか守っているところもあります。

 

どこのお寺もベンツや高級車に乗っているなどと思っている人もいます。

とんでもありません。そんな寺はごくわずかです。ちなみに私の車は、1,300ccです。

 

あと20年ほどで、全国のお寺が半減すると言われています。都内の祈願寺などでも維持することが出来なくなり、やむなく廃寺にしたところもありました。

私も山奥に引き墓で出かけたことが三度あります。二ヶ所のお寺が無くなっていました。

廃村のためとか、田舎から人口の多いところに檀家さんが転居してしまい、離檀や墓地の放置などが各地であります。田舎でなくとも家が絶えてしまったり、行方不明も多々あります。さらに少子化が輪を掛けているのです。

その結果親戚の墓も含め一家にお墓が三ヵ所ある方もいます。さらに子供は娘ばかり。お墓はどうなるのでしょうね。

 

必然的にお寺の経営に影響があり、廃寺、合併となるわけです。

 

残された檀家さんは各自が、地域が、お墓の管理責任者として責任ある対応をしていればよいのですが、離れて住む人にとっては負担が多すぎて、ますます離檀や引き墓となっていきます。

 

お寺とのつきあい、檀家組織のつきあいがいやだから霊園に移ったとか、永代供養の施設にした方も数多くいます。でも放置されている霊園もあるのです。これからはもっと増えるでしょう。

寺社離れは、ますます廃寺・廃神社に拍車を掛けています。住職のいない寺院もますます増えるでしょう。

収入の少ない神社では、もっと厳しい状態だと思います。震災にあったところは大変なことになっています。

歴史ある寺社の仏像・神像・仏具・神具が骨董屋さん、ネットショップに流出しています。私も数点求めています。維持するための資金となっているのかもしれません。

 

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住職や神主が、いくら本気で檀家さん氏子さんに接しても、年間にかかる経費は一般の家とは雲泥の差でかかります。また、人間である限り食べていかねばなりません。

寺や神社が半減しようが自分には関係ないと思っている人も多いと思います。

 

一見きれい事を言う葬儀屋さんや葬儀関連組織もあります。それだって自分たちのところが潤えばいいとの気持ちが見え見えです。お寺ほど管理費用が多くあるとは思えません。

あんたもそうでしょうと、言われそうですが。

 

院号居士の戒名が5万円、3万円ですとネットでは出ています。いかにもお寺は高いと思うでしょうが、売るだけならば誰でも出来ます。

しかし、熱心なお寺さんがそんなことをするはずがありません。ネットでしつこく検索すれば、その裏側が見えてきます。

お寺でなく、業者が戒名を売っているだけの所もありました。

グーグルマップで何処のお寺かと調べると、マンションが表示される場合もあります。

 

その紙を持ってきた檀家さんが、「院号居士の戒名を○○で買ったのだから、私が死んだときは無料でこの戒名にしてください。」と言ったことがあります。

当然、お断りしました。檀家をやめてから近郷のお寺で使用を認めてくれたとの連絡がありました。

しかし、建墓後にご寄付の依頼があり、数百万円の請求があったそうです。私もそうすれば良かったですね(しませんけれど)。ご親戚は拍手喝采だったそうです。お爺さんがさんが信士で孫が院号居士では、親族も腹を立てるのは当然です。

あのお寺で院号居士は、お大尽ばかりです。  戒名リンク

 

安ければ、それでよしと思いたくありません。それなりに努力しているお寺、神社がいっぱいあります。

しかし、選べられればいいと思う方がいるのは認めざるを得ません。

檀家を止めて霊園や永代供養にする人が増えているようです。でも石屋さんや霊園業者のセールストークには気をつけましょう。

いくらいくらで出来ますよが、お骨二体分しか入らないお墓だったこともあります。

 

お寺や神社に苦難の時代が、ヒタヒタとやってきています。

 

 

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