東京近代美術館において、先頃亡くなった高畑勲さんの展覧会がありました。
10月6日までです。
あと数日で終わりますので、かなり混み合っていました。
会場に入り年譜などを読んでいると、一番驚いたのが「ドラえもん」「ルパン三世」の企画書を書いたのが高畑監督だったことです。ルパン三世は最初他の人の企画では、今のようなヒット作ではなかったようです。次に参画した監督意見による企画のルパン三世のひょうきんさが、大ヒットした要因だったそうです。
「安寿と厨子王」は記憶にほとんどありません。「オオカミ少年ケン」は、今でも歌の一部を思い出します。
「アルプスの少女ハイジ」は高畑監督・宮崎監督が現地に赴き、その成果が生かされて日本だけでなく、世界で愛されたことを多くの人が知っています。
受付してすぐの場所にあるのが、この部屋です。写真が撮れるのは「アルプスの少女ハイジ」二ヶ所のみです。
ハイジの明るく元気なジオラマから、声が聞こえてきそうです。
「赤毛のアン」は、男の子を養子にと考えたいたのに、間違って女の子・アンが来てしまいながらも、明るくおしゃべりなアンが地元の学校に入り、さらに教師になるまでのことが、テレビで見ていたのを思い出します。
「母を訪ねて三千里」「じゃりン子チエ」「おもひでぽろぽろ」など、懐かしい作品がいっぱいでした。特に野坂昭著を基にしたアニメ「火垂るの墓」は涙なしでは見られなかったのを思い出します。
「かぐや姫物語」は、今回のポスターなどに使用されています。残念ながら見たことがありません。とてもこだわりのある、きれいな映像でした。
高畑監督が当寺に来られたことがあります。
お寺で、かつて高畑監督の担当をしていた某社の方の通夜前でした。宮崎駿監督など、ジブリの方々、勤務先の方々が次々に来られていました。
御本堂の棺の近くで長時間たたずんでいました。つらい思いが伝わってきており、ほとんどの人が声を掛けることがありませんでした。
高畑勲展link 東京近代美術館 東京都千代田区北の丸公園3−1