近在のお寺さんに、まったく同じ額が玄関に飾られていました。
前ご住職に由来を聞いておけば良かったのですが、遷化されて何年も経っています。
前ご住職は当派の教区長をされていました。京都の総本山智積院には、何度も会議などで出かけています。
全国の御寺院住職だけでなく、管長様にご挨拶することも多かったでしょう。
たまたま同じ額を手に入れることができました。
額の入った箱の表書きには、「萬燈萬華達成噠噺 満願寺」とあります。噠噺(たっしん)は御布施などの意味があるようです。
想像でしかありませんが、満願寺は出流山満願寺ではないでしょうか。出流山前ご住職は昭和46年に智積院化主となられています。
あるいは世田谷区等々力の満願寺かも知れません。こちらの御住職も管長になられました。
他にも智山派には何カ寺か満願寺があります。他派、他宗旨かも知れません。
この額を納めたのは都内日本橋の漆器店です。宮内庁御用達とありました。