当寺の妙見さまは、霊符神と童子形の妙見菩薩像です。
関西には圧倒的な妙見信仰の能勢妙見山があり、能勢形のみが妙見菩薩と思っている人も多くいると思います。
近松門左衛門も熱心な信者でした。
関東では圧倒的に童子形が多く祀られています。
能勢形妙見菩薩像
能勢の紋が切り竹矢筈十字で、刀と剣印が横と縦で十字架をあらわしていると見れば、隠れキりスタンが能勢形妙見菩薩像を十字架として信仰したとする説があります。
この地を治めた戦国大名の高山右近は、熱心なキリスト教徒でしたので、間違いとは言えないのかも知れません。
各地の隠れキリシタンは妙見菩薩を天帝として祀ったようです。
能勢形妙見菩薩像
次は小さな妙見さまです。おそらく懐中仏でしょう。身につけて、お守りのようにしていてのだと思います。
能勢妙見懐中仏
わずか2㎝ほどの像です。残念ながら剣は折れて無くなっています。
3体とも小さな御尊像ですが、おそらく能勢妙見において信者さんに、お授けした仏像なのでしょう。現在これらの御尊像は、他宗旨の寺院に祀られています。
「妙見菩薩」とヤフオク!で検索すると古い像は、ほとんどが能勢形の像です。童子形はめったに出品されません。妙見菩薩の資料として、ヤフオク!で落札しました。
能勢形の妙見菩薩は、大将軍八神社の武装大将軍神像によく似ていることから、成り立ちに関連があると思われています。大将軍八神社のホームページより、他の方のブログなどの神像画像に剣の位置が異なるだけで、そっくりな像が紹介されています。
神社では大将軍神は北斗七星をあらわしていると説明されているようです。北斗七星=妙見菩薩=北極星との関連もあるわけです。