誰の作品か不明のまま、ネットに出品されていた作品でした。
見た途端に記憶がある作品と思い「貫」の雅号印を元に作品を検索すると、「吉沢貫達氏」であることが分かりました。
かなり以前にカレンダーで見た記憶があります。
私は学生時代に阿含経や法句経などの本を何度も読んだことがありました。特に阿含経は好きでした。
やたらと難しく難解な大乗経典とは異なり、お釈迦様が生きている間に直接語られた言葉が残されているからです。
十二枚の版画にお釈迦様の言葉が「わかりやすく」彫られています。
チューラパンタカはお釈迦様の弟子の中で一番愚かで頭の悪い人でした。周利槃特wikipediaリンク
その一番悪い弟子に「塵を除く 垢を除く」の言葉を繰り返し唱えさせました。そのお陰で全ての汚れを消し去り、悟りを得たと書かれていました。
「怒れる者に怒り返さぬ者 二つの勝利を得 よくおのれに勝つと共に 他人(ひと)にも勝なり 雑阿含」
この言葉は今の私に最も必要だと思います。反省 !
人の生(しょう)を受くるは難(かた)く 今命(いのち)あるは有難(ありがた)し 正法(まこと)を耳にするは難く み佛の世に出(い)ずるも有難し
難しい言葉で語るのでなく、誰にでも理解できる優しい言葉で説かれています。