薬師三尊の掛軸です。
十三仏全ての仏像をお祀りすることが出来ましたが、合わせて掛軸も揃えることにしています。
薬師如来は七七日(49日)忌担当の仏様です。七七日忌は行き先の定まる日として、御法事も特に重要視されています。
ただし浄土宗や浄土真宗などでは、亡くなると阿弥陀さまが西方極楽浄土に連れて行ってくれるとしますので、十三仏は重要視されていません。
かなり大きな掛軸ですが、残念なことにお顔の部分などに汚れがあります。
右脇士に日光菩薩(にっこうぼさつ)、左脇侍に月光菩薩(がっこうぼさつ)
日光菩薩
月光菩薩
お薬師さまの廻りには五体の仏さまが描かれています。
薬師寺の薬師如来の廻りとは異なる姿の仏さまでした。
薬師如来は病気平癒や怪我などに対して、お祈りする人が多いと思います。
国分寺のほとんどの御本尊は薬師如来ですが、当時は鎮護国家を祈願する寺として祀られていました。
それだけ力のある仏様として、いまでも信仰されているわけです。
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