中国の普陀山に伝わる普陀大仕(観音菩薩)の拓本と思われます。
日本から中国へ渡った慧萼(えがく)が、日本に帰国しようとした際、船が進まなくなりました。
五台山から日本に招来しようとした観音菩薩(一説には画像)を降ろすと船が進みました。観音菩薩が日本に渡ること拒んだと思い、この地に寺を建立して安置したと伝えられています。
普陀山は仏教における四霊山の一山で、中国有数の霊場となっています。四霊山ウィキペディアlink
この図は明萬暦戌申年(1608)に普陀山楊枝庵に刻まれました。現在は楊枝禅院となっているようです。楊枝禅院link
普陀山は知っていましたが、日本の恵萼が開山とは思いませんでした。
恵萼が祀った観音菩薩とは異なるかも知れませんが、素晴らしい拓本と思います。