ある出版社から、中山秋湖作・菅原道真画像使用依頼がありました。
いろいろな規約があり詳細は書けないのですが、高校の国語教科書に使用されます。
九月十日 菅家後集
去にし年の今夜(こよひ) 清涼に侍りき 秋の思ひの詩篇 獨り腸(はらわた)を断つ
恩賜(おんし)の御衣は今此に在り 捧げ持ちて日毎に餘香を拝す
※1年前の9月10日、清凉殿にいた時を思い出して書いた詩編。断腸の思いを詠む。大宰府において、東に向かって都で賜った御衣を捧げ持ち、余香を毎日かいでいる。
菅原道真公掛軸は大宰府に流され、失意の時に東(御所)に向き、醍醐天皇より頂いた衣服を捧げている場面です。実際の生活は貧苦にあえいでおり、みすぼらしい建物だったようです。
この図は巧芸品も数多く制作されたようですが、この掛軸は実際に書かれた作品です。