泉福寺
泉福寺は無住のお寺ですが、本尊の木造阿弥陀如来坐像が重要文化財に指定されています。
新編武蔵野風土記によれば、建久元年(1190)の開創になるようです。阿弥陀三尊像は慈覚大師の御作とも書かれていますので、古は天台宗だったのかも知れません。
像内に仏師定朝の流れをくむ、定生の建長6年(1254)墨銘がありますが、修復名のようです。
開創後の僅か60年で修復とは思われませんので、開創以前の仏像の可能性もあると思います。
御本堂参拝後に収蔵庫に向かいます。
御本堂に祀られていた重文の阿弥陀如来と埼玉県指定有形文化財の観音菩薩・勢至菩薩像が納められている収蔵庫です。
下記に書きました三門館跡は、NHK放映中の『鎌倉殿の13人』に出て来る比企氏関連として、比企遠宗と妻・比企尼が暮らしていた館跡の説もあります。
新たに作られた看板には、比企尼と思われるイラストが描かれていました。
収蔵庫内の阿弥陀さまなどを拝観するには、滑川町教育委員会へ申し込む必要があります。
泉福寺 埼玉県比企郡滑川町和泉1681 地図link
三門館跡
泉福寺東側約200メートルに三門館(みかどやかた)跡があります。
堀と土塁がありますが、築城年代や誰の館であったかは不明です。
泉福寺とも関連があると思います。
三門館跡 埼玉県比企郡滑川町和泉1237 地図link