江戸期は総本山智積院の直末でしたので、重要な寺院であったと思います。
徳川家康の孫である領主松平丹波守康長は1万石の当地の大名でした。
慶長7年(1602)に康長が古河へ所替えとなり、弥勒院は住職も共に古河へ移っています。古河当時の弥勒院は調べた限り分かりませんでした。
しかし、こちらは引き続き存続しています。
松平氏以前の歴史については、隣の熊野大神社が延長5年(927)と伝えられていますので、江戸期以前だったと思います。熊野大神社ブログlink
道路に面して駐車場になっていました。
山門を入ると左右に地蔵菩薩が祀られています。
新編武蔵野風土記によると御本尊は地蔵菩薩と書かれていましたが、中を見ると不動明王が御本尊のようでした。
お前立ちなのか、途中で不動明王になったのかも知れません。
境内はよく整備されています。枝垂れ桜のころに参拝すると良いでしょう。
隣には熊野大神社がありますが、弥勒院が廃仏毀釈までは別当でした。
弥勒院 埼玉県深谷市東方1715 地図link