ベンツに乗っていません 寺院消滅

寺の住職が「車で事故を起こした」「犯罪を犯した」などの記事がネットのニュースに出ると、必ずのように「寺はベンツなどの高級車に乗っている」のコメントを見ます。
一般の人へ場合との違いを感じます。

先に言っておきますが、私の乗っている車は、新車ですが1300ccです。
しかし、以前載っていた1800ccのエンブレムを見て「お寺さんはベンツに乗れて、いいですね」と言われました。
すかさず「マツダの中古です」と言いました。
その奧さん、寺の住職は誰もがベンツに乗っているとおももっているようでした。

 

 

お寺や神社は危機を迎えています。
ある都内の御住職が10年前に「十年間で寺の収入が三割減りました」と話しいました。
いずれ私が住職をする寺も同じようになるのかと思いました。
三割ではありませんが、確実に減っています。

以前読んだ『寺院消滅』です。

 

 

この本によれば、2040年までに、寺院数が49.8パーセントに減少すると書かれています。
統計ではっきり出ている数字のようです。

子供の減少、結婚しないなど、人口はどんどん減っていきましす。
地方から都会に子供達が仕事を求め、お寺でなく霊園にお墓を移したり、永代供養にする人も増えています。

当寺でもお墓を守る人が3件絶えてしまったために、永代供養塔を建設しました。
その結果、ますます寺離れ、お墓離れ、葬儀離れを実感しました。
来られた方の半数以上が、葬儀をしていません。

以前、妙見菩薩・平将門を調べており、関東一円を廻りました。
すると二ヶ寺の屋根が崩れており、小さな神社は、草ボウボウの敷地に鳥居だけが建っていました。

私のいる地域は、マダマダ持ちこたえそうですが、山間部のお寺は檀家が減るばかりです。
実際、ある県の友人は自分の子供に「寺は継がなくて良い」と言っていました。さらに昨年の台風では裏山が崩れ、修復に1600万円かかると話しています。
さらに冠水した寺、屋根瓦が半分飛んでしまった寺などの話しを聞きました。

昔は兼職をして寺を維持していた寺がほとんどでした。
今は兼職が難しい時代になっています。

霊園でさえ破綻するところも出てくるでしょう。出ているかもしれません。

 

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