真言宗智山派 円泉寺 埼玉県飯能市|永代供養塔・墓地・ペット供養塔・阿弥陀堂・銭洗い弁天様・武蔵野七福神札所

六歌仙図

六歌仙は平安前期の歌人で、この絵では左から文屋康秀、小野小町、大友黒主、喜撰法師、僧正遍照、在原業平となっています。

 

文屋康秀 吹くからに 秋の草木のしをるれば むべ山風を 嵐といふらむ

 

小野小町 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

 

大友黒主 春雨の ふるは涙か 桜花ちるを 惜しまぬ人 しなければ

 

喜撰法師 わが庵(いほ)は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり

 

僧正遍照 天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ

 

在原業平 早(ちはや)ぶる 神代もきかず龍田川 からくれなゐに 水くくるとは

 

平安時代の古今和歌集序文で紀貫之が名前を挙げた代表的な六人の歌人です。しかし紀貫之は選びながら六人を辛らつな言葉で批評しています。

藤原定家が選んだ百人一首には、大友黒主は含まれていません。

 

中学の時に六歌仙の和歌を暗記したと思うのですが、すっと出て来るのは小野小町だけでした。

他は覚えていたのですが、歌の最初を読み、どうにか思い出せました。

 

この絵の朱印は、残念ながら私には読めません。

おそらくこの六歌仙図は江戸後期と思います。もともとは掛軸になっていたのでしょう。

小野小町がもっと美人に描かれていたら、私にも手が出ない高額な絵になっていたと思います。

 

掛軸が私がイメージする小野小町とは異なりましたので、六歌仙の切手を使用させていただきました。

 

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