熊谷市において一番古い寺院なのだそうですが、建物は新しく境内も狭いので、昔の栄光の時代を偲ぶものはありません。
かつては寺域五千余坪もあり、近くの高城神社の別当だったこともありました。
幕末に類焼により一切が灰燼とかしてしまったのです。
さらに修験の寺であったために廃仏毀釈にあい、僅かな境内しか残されていません。
ホームページを読むと、成田山新勝寺に団参のお知らせが掲載されていました。
御本尊は熊谷成田山として信仰されています。
しかし、大本山成田山新勝寺は当寺(円泉寺)と同じ真言宗智山派の寺院です。
成田山のお不動様は、曹洞宗寺院に勧請されていたのを見たことがありました。他にもあったと思います。
十二支本尊の八体仏の銅像です。
祈願寺にふさわしく、他にも石仏や銅像が祀られていました。
御本堂内は御本尊阿弥陀如来ですが、前本堂には不動明王像向かって右側に、聖徳太子像が祀られています。
墓地は熊谷市大原2丁目4にあります。
この周りには、熊谷市区画整備のために移転した他の寺墓地も何カ所かあります。
阿弥陀如来の板碑です。
熊谷市近辺には、大きな板碑が数多く残されています。
平安時代から有力な武士団が多くいました。その中の信仰厚い方々が、一族や個人の成仏を祈って建立されたのかも知れません。
境内西側には摩耶幼稚園が開設されています。
終戦前夜には熊谷の大空襲によって、多くの方々が亡くなりました。
円照寺前の星川いこいの広場には、北村西望作の「戦災者慰霊の女神」が祀られています。昭和50年8月に慰霊碑建立奉賛会によって建てられました。
円照寺 埼玉県熊谷市星川1丁目1 地図link