今から25年程前に都内某駅近くの古本屋さんに入ると、隠語辞典がありました。
立ち読みだけのつもりでしたが、意外な言葉が異なる意味を持っていることを知り、つい買い求めてしまいました。
忌み言葉、花柳界、芸能界、警察、僧侶、香具師、一部の会社のみなどなど、一般の人が使用しない言葉もあるようです。
普段使用している言葉にも他の意味があることが分かります。今は死語になっているのではと思われる言葉もありました。
面白い言葉をいくつも見つけました。
当時ある俳句の会に属する方の俳号です。ええっとする意味があったのです。
川柳の俳号であれば問題はないでしょうが、その人に言う訳にもいきません。くすりと笑ってしまいました。
都内の某駅近くは、江戸時代あまり知られていませんが、‥‥だったことがわかりました。たしかに今でも異なる形で‥‥の痕跡が残っています。
但し私は通っただけです。
著者の楳垣(うめがき)実氏は、言語学者として知られ、紫綬褒章を受勲されています。
この辞典は有名な柳田国男先生に作ってみないかと、勧められたことが動機とのことです。
隠語辞典は他にもあります。
専門知識の必要な人以外は、持つ必要がない辞典かももしれません。
今ではネットでもより詳しく調べられます。しかし地方独特の言葉は載っていないでしょう。
※数年前に通ると、古本屋はなくなっているだけでなく、商店街は大きく変貌していました。