虎食人卣(虎卣)
4,5年前に求めた虎食人卣(虎卣)の古銅器です。卣はユウと読みます。つる付きの小ぶりのつぼで、お酒を入れる祭器なのだそうです。
Wikipediaにも同じような画像がありました。
本物なら殷後期(紀元前11世紀ごろ)です。違う時代かもしれません。殷は商ともいいます。
「虎食人卣」と検索すると画像が多種類出てきます。
とにかく古い骨董品が一点でも欲しいと、無理して求めました。
足と尻尾で立っています。
虎の足の上に人の足が乗っています。
邪鬼を食べようとしているとか、人を守っているとの意味があるようです。
人を抱えているのは、龍の尻尾に見えます。前から見ると手で抱えているのかと思いました。手を現しているのかもしれません。
トトロに見えます。
ここの蓋からお酒を出し入れするのだそうです。
蓋の取っ手は鹿のようです。
いろいろな文様がありますが、知識が無いので、さっぱり分かりません。
殷後期の本物なら良いのですが。おそらく後世の青銅器だと思います。
羊形兕觥(じこう)レプリカ
近年作られた青銅器です。
説明に「動物の形をモチーフにした物を「象形尊」と呼ぶが、これは羊をモチーフにしている。羊はその当時はよく生贄に使われた大切な家畜である。そのため、よく青銅器のモチーフに使われた。背中に乗るのは「?龍(ちりゅう)」と呼ばれる角の無い龍。体には神の力を表す雷紋が描かれる。雷紋の他に、様々な鳥獣や妖怪が描かれているが、私にはよく解らない。」とあります。
藤田美術館蔵は西周前期で高16センチの羊形兕觥(じこう)が、マッタク同じ形をしています。
この像は、藤田美術館蔵と同じ形のレプリカなのかも知れません。
※羊形兕觥は、未(ひつじ)年の友人にプレゼントしました。