やさしい戒名の説明書は難しい

今日は新しく檀家になられたAさんのために、戒名を考えていました。
 
 
 
亡くなられて、すでに葬儀はしてあっても戒名は付いていませんでした。
戒名には△男の△の文字を使用して欲しいとの希望でした。
 
使用する場合、約束事があり、けっこう気を遣っているつもりです。言葉の響き、意味、どのような方だったか、未来はなど。
 
その人本来の良さを出してあげたいのに、使用する文字に引きずられて、思うような戒名にならないことが多々あります。
このブログは檀家さんも見ますので、詳しいことは書けませんが、かつて戒名説明書をお配りし説明した時、お名前と人柄がまったく違い、親族の方々が思わず苦笑していたことがあります。
 
今回も同様な方だったようです。△以外は、どうにか自分でも納得できる戒名になり、ほっとしているところです。
 
昔の過去帳を見ると、名前の一字を使用している例は、ほとんどありません。
今では使用しないと嫌がられるようになってしまいました。
 
今は90パーセント以上が、名前の一字を使用しており、他の寺の例を見ても同じなのだと思います。
 
中にはさらに夫婦同じ位置に同じ文字を一字入れなくてはならないお寺もあります。
実質二文字が決められているわけですから、さぞ苦労していることでしょう。
 
 
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