廃寺の仏像仏具

十三仏の仏像全てが本堂に祀られている寺にするため、約2年をかけました。
八体が新たに祀られたわけです。その内新しい仏像は四体でした。
 
骨董屋さん、オークション、通販で買い求め、出入りの仏具屋さんからの仏様はありません。
仏具屋さんのカタログを見ても高いだけで良い仏像とは思えませんでした。
 
※画像は廃寺とは関係ありません。当寺の神仏の像、掛軸です。
 
十三仏のお掛け軸
 
それ以外にも七福神、天部の仏像、仏具、仏様の掛け軸、衣、筆、仏教書なども求めることが出来ました。
 
 
 
しかし、気になったのはかなりの割合で、廃寺(はいじ)から出たのが明らかな仏像仏具などがありました。
 
お寺はどこも裕福と思っている人も多いと思います。
しかし、住職が住まなくなった寺はもちろん、維持管理できないお寺も増えています。
その中の幾つかのお寺が廃寺になっています。
 
かつて他県の住職をしている友人が、息子さんに
「お寺は継がなくていい」
と言っていたのを思い出します。
 
彼は父の急逝により、懇願されて貧乏寺の住職になり、苦労していたそうです。
地域に若い人がいなくなり、兼職で支えても、定年後の年金だけでは、お寺を維持することは不可能のようでした。
 
あれだけ懇願していた地域の方々も、いざとなるとお寺で生まれ、育ったのだから寺を守るのが当たり前と言われたこともあるそうです。
 
 
 
ある骨董屋さんによると、お寺維持のために依託され、仏像仏具を売却しているそうです。
そこでは、「ここの棚はお寺からでいる仏像です」と言われ、二体求めました。
 
 
お寺を解体するだけでも数百万円かかるのです。
ある県のお寺さんに行った時、途中二ヶ寺崩れていたのを見たことがあります。
 
新しい檀家さんが当寺に引墓された時、前の菩提寺が三ヶ寺廃寺でした。
 
2年でお招きした仏像の中で、三体どこのお寺か特定できました。
はっきり教えて頂けませんでしたが、幾つかのヒントがあれば今はネットで検索できます。
 
しばらくぶりに会ったある住職さんが、「ああ、○○寺の仏像だよ」と教えてくれたこともありました。
同じ市内であれば、情報は自然と入ってくるようです。
 
お寺を維持するために地方から都会に出て、働いている住職さんを何人か知っています。
しかし、その後がどうなるのかは分からないと言っていた方もいました。
家族も都市生活から何もない田舎には、もう帰りたくないそうです。
 
お招きした仏様も、当寺に来て良かったと思って頂けるお寺になれるでしょうか。
 
 
ページ上部へ