清滝権現堂
成田山は円泉寺と同じ真言宗智山派ですが、月とすっぽんの違いがあります。
成田山は当派の大本山、当寺はほとんど知られていない小さなお寺です。
なお、成田山は平将門調伏の御祈願で有名なお寺ですが、円泉寺の妙見様は平将門関連の御尊像です。 円泉寺妙見堂
神田明神や将門公関連の地区では、成田山へのお参りは許されない行為です。
デモねー、成田山や関連寺院には同じ智山派ですので知り合いがいっぱいいます。友人の成田山の弟子にご法事を手伝ってもらったこともあります。
同宗派ですので、行かなくてはいけないときもありました。
今日は成田山法類会があるようです。全国から来ているのでしょう。駐車場には仙台ナンバーに乗っている僧侶がいました。
一人知っている僧侶の姿がありました。時々会う後輩もいるかもしれません。携帯で連絡しようかとも思いましたが止めておきました。
今回の目的は、妙見様を調べている私は、今回清滝権現堂に祀られている妙見菩薩をお参りに行くことでした。
清滝権現堂には清龍権現と共に地主妙見菩薩が祀られています。
妙見様は成田山がここに移ってくる前からの地主神だそうです。
でも不思議ですねー。千葉県内の妙見菩薩、特にこのあたりは、平将門の子孫(一族?)が関連していますよね。おそらくここもそうだと思います。
千葉氏系の妙見様が祀られている所に、近くの君津ヶ原から成田山が引っ越してきたわけでしょうか?。
と言いながらも、当円泉寺は平将門を倒した藤原秀郷の末裔と言われる佐藤さんが20件ほどいます。
さらに地元の檀家さんで、成田山の御護摩札を毎年申し込んでいる家もあるのです。
千葉県や茨城県では、成田山にはお詣りに絶対行かないと言う人を何人も知っています。
神田明神の氏子さんも当然そのように言っているわけです。
当寺は住職も檀家もいい加減と言われても仕方がないですね。
と思ったら、成田山の歴史に文治四年(1188)に千葉常胤(平将門の子孫)が成田山の本堂を再建とありました。
本当に成田山新勝寺は、平将門調伏の寺なのでしょうか?。
ちなみに八王子市の成田山伝法院にも妙見様は祀られています。
併せて成田山の各施設もお参りしてきました。
総門
三重の塔
奥之院
光明堂
多宝塔
境内の梅
大本堂の裏は成田山公園があり、自然いっぱいの空間があります。
あまり人が訪れていませんが、ここはぜひ訪れていただきたい場所です。
もう一つ平将門公有縁の方々には怒られそうな話しです。
実は円泉寺の紅梅の幹で染められた和紙に、あるかな書道の先生が和歌を書かれました。
その作品が成田山書道美術館に納められています。
美術館に見学に行きましたが、館員の方にも先生にも将門公関連の寺であることは言えませんでした。
まさか成田山に奉納するとは思ってもいなかったからです。
高田嵩史の「QED ventus 御霊将門」には、成田山では平将門公を毎日供養していると書かれていました。
一度成田山の方に事実か聞いてみたいと思ったのですが、つい言い出せないでいます。
成田山ご本尊の古いお姿札です。
成田山不動明王
帰りには参道のお店でお土産を買って帰りました。
追記 2017/02/25
別の私のブログですが、平将門への疑問が少し晴れたように思います。