天神像
当寺の天神社には廃仏毀釈の影響はなく、天神様(菅公)の御尊像が祀られています。
天神像
あまりにもひどい状態でしたので、3年前に修復致しました。
渡唐天神図
菅公は遣唐使には選ばれましたが、唐に行くことはありませんでした。
渡唐天神図は室町時代になってからの逸話から描かれた画像です。中国が栄となった時代の話しです。
道真がある禅僧の夢に現れ、「禅の修行をしたい」と言われました。僧は「中国の高僧に師事するように」と助言したそうです。
すると一夜にして官公が禅を学びに渡栄し、径山万寿寺にいた無準から法衣を授かったとされる逸話が生まれました。
時代が違うのですから、実際に行ったわけではありません。
狩野安信筆
室町時代になるとたくさんの渡唐天神図が描かれました。唐服に梅の枝を持ち、腰袋のお姿が特徴です。
左の画像は明治以降の天神図です。是眞の落款がありますが、柴田是眞とは思われません。落款がなければ良かったと思っています。
渡唐天神木版画
中山秋湖の道真公の掛け軸
大宰府に流され、失意の時に東(御所)に向き、院から頂いた衣服を捧げています。
菅原道真公
上は絹本の多分本物、下は印刷です。
この図はネットのオークションでも度々出てきますので、かなり多くの掛け軸が存在していると思います。
細かく比べると下絵は同じでも、彩色に違いが見られます。印刷の原画ではないようです。印刷の方が緻密に彩色されています。
印刷の掛け軸の方が私は好きです。
天神 菅原道真公 巧芸品
天神社祭礼が、大雨だったときに使用するため、求めた掛軸です。
木像御尊像も使用します。
一枚板の菅公と牛の彫刻
道真公と牛の逸話も多くあるようです。
天神様が祀られている神社に行くと、よく大きな牛の銅像や石像を見ます。
なでると願い事が叶うと言われているようです。当寺の天神社にも小さな撫牛が祀られています。
菅公の和歌
東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ
こちふかば においおこせよ うめのはな
あるじなしとて はるなわすれそ
旧五圓札
昭和5年から昭和21年まで使用された五圓札です。
菅原道真公と北野天満宮が、おもてに使用されています。