この水天の掛け軸は、かつて妙見菩薩と言われて求めました。
しかし、妙見様には蛇が亀に絡まっているか、手に持っている像は見たことはありますが、頭に描かれているのは見たことはありません。弁天様にも似ています。
覚禅抄に頭にヘビが乗っている仏画像があり、また、ネットで検索してみると水天に間違いないことが分かりました。
妙見様、弁天様は水天としても信仰されており、三神が合体したような絵にも見えます。
水天の石仏のある場所
水天のお姿は、妙見様によく似ています。石仏も摩耗したら妙見様と見間違うこともありそうです。
妙見様を水天として祀っているところもあり、明治以降に妙見社を水天社・水神社 にしてしまったところもあるそうです。
- 東京都青梅市黒沢 嘉永5年1852
- 東京都東大和市芋窪6-1352 慶性院
- 東京都 不明
- 群馬県渋川市伊香保町水沢214 水澤寺(水沢観音・坂東札所)
お水屋の水天 水沢観音・表参道の石段下
- 富山県富山市流杉 流杉老人ホーム近く水天磨崖像。
- 富山県新川郡大沢野町芦生 新・旧の水天像 天保3年と昭和29年 。新旧が並んでいる。
- 富山県南砺市 福光地区 ダムに沈んだ刀利から来た。
- 富山県南砺市 井口地区 水天(蛇喰八幡の地蔵さま)
- 富山県 となみ野の石仏
- 和歌山県西牟婁郡上富町市ノ瀬 市ノ瀬愛郷会上溝水利組合所有
水路開設水天像。江戸時代 市ノ瀬地区
石工は市ノ瀬在住の日高屋山本新七と見られている。
- 大分県日田市北友田三丁目 夜明観音
- 姶良市加治木町木田上木田
本やネットで調べたかぎり、日本中に水天、水神の石祠、文字の石塔はたくさんありますが、意外と石像は少ないようです。
ちなみに妙見様の掛け軸です。これでは水天との違いは少ないですよね。
骨董屋さんも間違えるはずです。
高崎市引間 妙見寺の妙見菩薩掛軸(当寺蔵)