布袋の掛軸は持っていたのですが、印刷された作品でした。
高価な掛軸は買えませんが、手頃な価格で手に入れることが出来ました。景信の肉筆です。
中国で布袋は弥勒菩薩の化身として信仰されています。布袋和尚のモデルは、契此(かいし)と言われる禅僧だそうです。
布袋に関しては、色々な面白い伝承が残されています。
黄檗宗大本山萬福寺では、弥勒菩薩として大きな布袋様が祀られています。異国の寺に来たような気持ちになったことを思い出します。黄檗宗大本山萬福寺ホームページlink
京都駅南口から市内観光バスを予約し、萬福寺で普茶料理をいただいたことがあります。
別の機会には、近くの料理屋さんでいただきました。かなりの年月が過ぎました。昔を思い出します。
おそらくこの布袋図を描いたのは、江戸後期の絵師・狩野宗益景信でしょう。
神田松永町狩野派の出で、弘化元年(1845)に江戸城御三家方部屋に、嘉永5年(1852)に西丸雁の間に絵を描いた記録が残っているようです。袖玉武官の弘化3年(1846)江戸狩野家に名が見られます。下谷に住んでいたようです。
しかし、桐箱の文字は新しく、それほど古くはありません。狩野宗益景信だと良いのですが。
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