十数年前になりますが、鴻巣市に出かけた折、渡辺綱がこの地で生まれたことを知りました。
その後二度ばかり綱の生地を探訪しました。
運良く手に入れることが出来た三枚綴の役者絵「茨木?」の場面です。幕末から明治に掛けて活躍した豊原国周(とよはらくにちか)と楊州周延(ようしゅうちかのぶ)により描かれました。
- 歌舞伎の「戻橋恋の角文字(もどりばしこいのつのもじ)」の一條戻橋の場は、明治23年に歌舞伎座で上演されました。髭切の太刀(現在北の天満宮に収められている)で、鬼(怪童丸)の腕を切り落とした場面です。渡辺綱を初代・市川左団次、怪童丸を五代目・尾上菊五郎が演じています。
- 同じく歌舞伎の役者絵です。渡辺綱を市川左団次・茨木童子を尾上菊五郎です。童子が綱邸で腕を取り戻す場面です。
鬼が怪童丸と茨木童子となっています。同じ鬼のはずですが歌舞伎に詳しくありませんので、あやふやなままです。ご了解ください。
これら浮世絵は、友人の渡辺さんにお譲りしました。とにかく鬼より怖い渡辺綱の子孫ですから、などと言ったら笑われるだけでしょう。
渡辺さん達と一緒に鴻巣市を訪れたときのブログです。 リンク
渡辺姓の方は、一度訪れることをお薦めします。