山上の多重塔は、重要文化財となっています。
明治期に発見されました。
高さは185㎝で、上の屋根部分を外し、かつては三層部分に法華経が納められていました。
このあたりに知られていない寺院があったのかも知れません。
桐生市のホームページには、「銘文の文意 この塔に如法経を安置する。朝廷・神祇・父母・衆生・合霊の利益のためである、小師道輪が延暦20年(801)7月17日に無間の苦しみを受けている衆生を救い、永く安楽を得、彼岸に到達できるように願い建立した。」とあります。
僧・道輪は文献に出てこないようですが、中央から派遣された僧侶だったのだと思います。
僧・道忠の弟子だったかも知れないとする方もいました。
私が行ったときは、相輪がありませんでした。
下に置いてあったようです。
枝垂れ桜の頃も良さそうです。
ポピーが敷地一面に咲いていました。
北側には赤城山が一望できます。
塔婆 石造三重塔(山上多重塔) 群馬県桐生市新里町山上2555 地図link