関東三観音と検索しても、歴史のある寺院を紹介するカテゴリーはありませんでした。
あるにはあるのですが、昭和になってからのコンクリートなどで造られた巨大観音像ばかりです。
関東の観音様を祀る所は坂東・秩父だけでなく、数多くの札所や寺院があります。
私が参拝していない寺院の方が、遙かに多いのです。
そのため勝手に自分好みも含めて、由緒ある関東三観音を掲載致します。
浅草寺
飛鳥時代に網にかかった聖観音を祀りました。小さな御堂を造り祀ったのが浅草寺の始まりです。
大化元年(645)、勝海上人が観音堂を修造しましたが、上人の夢枕に観音様が現れ、「みだりに拝するなかれ」と言われました。
そのため今でも秘仏となっています。
元は天台宗でしたが、昭和25年(1950)に独立して、聖観音宗となりました。
初詣はもちろん、年間を通して多くの参拝者が訪れています。
境内には浅草神社・五重塔・薬師堂・二天門など、多くの諸堂があります。めったにありませんが、伝法院の庭園も見学出来る日があります。
全て廻るのには、かなりの時間がかかります。
ホームページをよく調べて参拝することをお勧め致します。
仲店が数多くありますので、歩きながら買い物をするのも面白いでしょう。
美味しいお店もたくさんありますが、残念ながら私には外れもありました。
浅草寺 東京都台東区浅草2-3-1 地図link
鎌倉 長谷寺
大和の長谷寺十一面観音を勧請した寺院が各地にあります。
その中でもよく知られた寺院です。
創建は奈良時代とされています。
大変大きな観音菩薩像で、大和の長谷寺式十一面観音です。
参考に当寺(円泉寺)の長谷寺式十一面観音掛軸をご紹介致します。
長谷寺から眺めた由比ヶ浜です。
ここをバックに記念撮影をする人も大勢いました。
鎌倉 長谷寺 神奈川県鎌倉市長谷3丁目11−2 地図link
塩船観音
八百比丘尼が大化年間(645~650年)に一寸八分の紫金の観音像を納めたのが、塩船観音寺の開創と伝えられています。八百比丘尼ウィキペディア
人魚の肉を食べた八百比丘尼は不老長寿を獲得したと伝えられ、北海道と九州南部以南を除くほぼ全国に八百比丘尼伝説が分布しているそうです。
こちらが御本堂です。
御本尊十一面観音像・二十八部衆立像などが祀られています。
護摩堂には八百比丘尼の像も祀られています。
800年も生きて、この地にも来ていたとの伝承を知るとは思いませんでした。
参拝するならば、ツツジの頃が一番のお勧めです。
この時期は駐車場が有料になります。
近くのお店で、そばを食べました。
評判通りの美味しいそばでした。
塩船観音寺 東京都青梅市塩船194 地図link
まだまだ歴史ある参拝者の多い寺院があるはずです。
違うぞと思う方も多いでしょう。