埼玉県小川町大塚にある半僧坊権現は、中世の比企氏の末裔・猿尾(ましお)氏の中城跡(なかじょうせき)にあります。
各地の半僧坊は、浜松市にある方広寺から広がりました。
近在の方がチューリップなどを植栽しています。
これからは葉が茂り、今が一番良いときだそうです。
この御堂は櫓の跡です。
40体の羅漢さんが祀られています。
中城跡は萬葉集註釈を著した比企氏の末裔である、仙覚律師遺跡です。
奧書に文永六(1269)年姑洗二日於武蔵国比企郡北方麻師宇郷書写畢とあるそうです。
中城跡は比企氏末裔・猿尾氏の城でした。空堀や土塁が残されています。
本流は比企の乱・建仁3(1203)年で多くが滅ぼされています。
この遺跡は周囲より高低差があり、重要な館跡だったと思われます。
テニスコート脇の敷地内にある春日会館側には、剣を持った石仏が祀られていますが、半僧坊かも知れません。
以前川島町の金剛寺を参拝致しましたが、ここには比企氏累代の墓があります。ブログlink
比企氏は全て滅んだわけでなく、現在も末裔が残されています。
北側の大梅寺は仁治3年(1242)に猿尾氏により創建されたと伝えられています。
半僧坊大権現 中城跡 仙覚律師遺跡 埼玉県比企郡小川町大塚 地図link