墓じまい 引き墓

近頃は墓地の申込みが一気に減りました。

永代供養墓が多くの寺院に出来ましたので、永代供養申込みは僅かですが減っています。

 

更にコロナの流行のため、葬儀に対する考え方も大きく変化してきました。一日葬どころか火葬のみが増えています。

子供がいない、子供は娘ばかり、子供が結婚しなかったなど、引き墓・墓じまいを急ぐ家が増えています。

 

当寺の墓じまいです。

 

 

娘ばかりだけですので、お骨と土の一部は永代供養塔におさめています。

 

かつて某市の個人墓から当寺に引き墓がありました。

菩提寺が無い状態でしたので、私が拝みに出かけています。

 

 

この家は当寺に墓地を求めましたが、引き墓・墓じまい後は永代供養にする方が、ほとんどになっています。

 

遠方の某霊園です。

 

 

この家は他の霊園に移りました。

 

市内ではありますが、もう少しで秩父となります。

 

 

途中清水が湧いたり、雑草ばかりの道を数百メートルも歩くため、本格的な法衣は着ないで良いことになりました。

 

このように引き墓・墓じまいをする家は良いのですが、意識の違いか墓参りに行かないだけでなく、使用者が行方不明の家も当寺もふくめて各地で増えています。

以前行った山中の墓は、何件も放置されているのが明らかでした。倒れたり埋もれています。離れた場所にあるお寺は以前から廃寺となっているようそうです。

先祖捨て、親捨て、子供捨てです。

それならば3万円でお骨を遠方に送るのが良いかと言えば、これも親捨て・連れ添い捨てでしかありません。

 

たとえ実家が遠方で、自分の家には墓がなくとも、子供を墓参りに連れて行くことや、葬儀・御法事を経験さるべきだと思います。

父が亡くなり自分の家の墓が分からない長男がいました。伯父さん達が呆れていました。

 

 

もっと酷いのは、どこの寺が菩提寺であるか忘れてしまった跡取りもいます。

通夜に私が来ていないので親戚が聞くと、どこの寺だか分からないので、葬儀社に依頼したと話していたそうです。

他宗旨の僧侶には通夜は俗名で行ってもらい、翌日の葬儀は私が行きました。

 

 

しかし、寺院・霊園・葬儀社にとって厳しい時代がやってきました。

廃寺が増えています。

 

永代供養塔link

 

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