当寺でも子供がいない、子供は娘ばかり、子供が結婚しなかったなど、墓じまいを急ぐ家が増えています。
ここの家は娘ばかりだけですので、お骨と土の一部は永代供養塔におさめています。
かつて某市から当寺に引き墓がありました。
菩提寺が無い状態でしたので、私が拝みに出かけています。
この家は当寺に墓地を求めましたが、引き墓・墓じまい後は永代供養にする方が、ほとんどになっています。
遠方の某霊園です。
この家は他の霊園に移りました。
市内ではありますが、もう少しで秩父となります。
途中清水が湧いたり、雑草ばかりの道を数百メートルも歩くため、本格的な法衣は着ないで良いことになりました。
山梨県と長野に近い秩父の山中で、二回引き墓をしたこともあります。
このように引き墓・墓じまいをする家は良いのですが、意識の違いか墓参りに行かないだけでなく、使用者が行方不明の家も当寺もふくめて各地で増えています。
以前行った山中の墓は、何件も放置されているのが明らかでした。倒れたり埋もれています。
先祖捨て、親捨て、子供捨てです。
離れた場所にあるお寺は以前から廃寺となっているそうです。かつてはグーグルマップに近くの神社が表示されていましたが、今では見つかりません。
それならば3万円でお骨を遠方に送るのが良いかと言えば、これも親捨て・連れ添い捨てでしかありません。
たとえ実家が遠方で、近くに菩提寺がなくとも、子供を近在の方の墓参りに連れて行くことや、葬儀・御法事を経験さるべきだと思います。
父が亡くなり自分の家の墓が分からない長男がいました。伯父さん達が呆れていました。
はかまいり
もっと酷いのは、どこの寺が菩提寺であるか忘れてしまった跡取りもいます。
通夜に私が来ていないので親戚が聞くと、どこの寺だか分からないので、葬儀社に依頼したと話していたそうです。
他宗旨の僧侶には通夜は俗名で行ってもらい、翌日の葬儀は私が行きました。
しかし、寺院・霊園・葬儀社にとって厳しい時代がやってきました。
廃寺が増えています。