馬に乗った神仏
動物に乗った神仏は、各地に祀られています。
その内の馬に乗った御尊像を掲載致しました。
勝軍地蔵
甲冑を着て馬に乗る地蔵菩薩です。愛宕権現とも呼ばれています。
京都の愛宕山と瓜生山にまつられ、武将の信仰を受けていました。
愛宕山の愛宕権現は、火伏・防火の霊験があると全国に祀られましたが、廃仏毀釈後は多くが破棄されたり燃されました。
この図は愛宕権現曼荼羅の一部です。 ブログlink
江戸愛宕江戸期のお姿です。
勝軍地蔵像は廃仏毀釈後に近くの真福寺に祀られもした。
しかし、関東大震災において焼失しています。
愛宕権現曼荼羅とお姿掛軸は、愛宕真福寺に奉納致しました。
愛宕真福寺の勝軍地蔵銅像ブログlink
勝軍地蔵掛軸とお姿は、ほとんどを真福寺に奉納致しました。
相馬妙見三社
能勢妙見など一部を除き、妙見菩薩は亀蛇に乗っていますが、相馬野馬追で知られる相馬妙見三社は馬に乗っています。相馬野馬追ウィキペディアlink
相馬妙見三社 小高神社 中村神社 太田神社
多く見られる亀蛇に乗った妙見菩薩
群馬県高崎市 妙見寺
八幡大神
応神天皇を祭神としているのが、八幡神社です。
源氏など武家の信仰がありました。
養蚕神
蚕の神様です。必ずしも馬に乗っているわけではありません。
桑の枝を持っています。
壽命祖神(馬鳴菩薩)
江戸時代に多賀大社の宿坊・観音院で祀られていた壽命祖神です。
勝軍地蔵に似ています。
廃仏毀釈以前は不動院・観音院・般若院・成就院がありました。
馬鳴(めみょう)とはインドの僧侶ですが、馬鳴菩薩がどのような神さま仏さまか不明です。
養蚕神として祀られているところもあります。
相染明王
勝軍地蔵そっくりですが、相染明王(しょうぜんみょうおう)です。
角館西勝薬町は、現在の秋田県仙北市角館町です。
象潟神社(妙見神社)は、廃仏毀釈以前は北辰星並びに相染明王を祀っていました。
秋田県岩手県では、厩(うまや)にまつられる神で馬の守護神として蒼前(そうぜん)様とよばれています。
養蚕神とする地域もありました。
千葉県には馬に乗った馬頭観音石仏が多数あるようです。画像検索link
以前参拝していながら、興味が無かったために撮していない馬乗り馬頭観音石仏がありました。