天安元年(857)に慈覚大師円仁によって開山されたと伝えられています。
明治になって各地の寺院が廃仏毀釈のため、廃寺となったり寺と神社に分かれるところが多くありましたが、かなりの山中であったために従来同様に活動できたと聞いています。
さらに西にある子ノ権現(ねのごんげん)なども同じように寺院として残りました。
廃仏毀釈後に牛頭天王を祀るところの多くは、八坂神社となっています。
しかし両寺は檀家を持たないために寺院運営が大変だったようです。
先代ご住職にお話を伺ったことがあります。
戦後両寺とも同じことをしては共に貧窮することになるため、子ノ権現は祈願寺として活動し、竹寺は精進料理を主体とすることにしたと話していました。
同じ天台宗寺院ですので、足の引っ張り合いはしないように心がけたそうです。
家内も何度か精進料理を食べに行っていますが、先代御住職の軽妙洒脱の法話が楽しかったとはなしていました。
先代御住職は平成28年に99歳で亡くなっています。
駐車場から鳥居をくぐり、各お堂巡りとなります。
まさに神社のようです。
瑠璃殿(本地堂)は実質の御本堂ではないかと思います。
日中友好に尽力した記念に中国から奉納された牛頭天王像だったように記憶しています。
予約が必要ですが、本坊にて精進料理などが食べられます。ホームページlink
竹寺には何度か訪れていますが、ここ数年はコロナのため苦労されたのではないでしょうか。
牛頭天王の蘇民将来説話に由来する茅の輪
牛頭天王社の本地は薬師如来です。
あいにくの逆光で、酷い写真となってしまいました。かなり補正しています。
瑠璃殿近くにはトーテムポールのようなものがありました。
なかなか良い彫りの牛頭天王が彫られています。
近くには竹めがねがありました。以前来たには時には、なかったように思います。
中をのぞくと都心のビル群が望めます。
面白い試みですね。
精進料理だけではなく、時折いろいろな催しを行っています。
2023/05/05には古箏奏者・姜小青(ジャン シャオチン)さんのコンサートが、瑠璃殿にて11時より行われます。姜小青オフィシャルサイトlink
姜小青さんはジブリ映画『かぐや姫の物語』の中で古箏演奏をしています。
天台宗 竹寺 埼玉県飯能市南704 地図link