智積院は真言宗智山派の総本山です。
紋は桔梗ですが、智山派の宗紋も同じ桔梗紋です。
桔梗紋になったのは、豊臣秀吉の子鶴松の菩提を弔う寺・祥雲禅寺を徳川家康から賜ってからになります。
祥雲禅寺を建立したときの造営奉行を行ったのが、築城の名手と言われた加藤清正でした。
清正の紋は蛇の目が知られていますが、桔梗紋も使用されています。
祥雲禅寺はこの桔梗紋を寺紋にしました。智積院はそれを受けついています。
私が智積院にいた頃は、あまり桔梗はありませんでしたが、現在は桔梗の花が沢山植えられています。
近年は紅葉、梅、桔梗など、花の名所として知られるようになりました。
※加藤清正の桔梗紋のいわれ
清正は桔梗紋を使用していませんでしたが、秀吉の家臣である尾藤知宣がが使用していた紋です。
知宣は秀吉の咎めをうけて失脚し、所領を没収されました。
秀吉は知宣が用いていた家具や武具を清正に与えましたが、これに使用されている紋が桔梗紋でした。知宣の家臣も300人ほど召し抱えています。
智積院の境内画像 不動明王などのお姿 リンク サントリー美術館「智積院の名宝」展 リンク