当寺の福禄寿様は、武蔵野七福神(所沢市・入間市・飯能市)の一神です。
言い伝えによれば、天明(1781~ 1787)年間飢饉の際に、川越城主大和守の御用度係が五穀豊穣を祈念して福禄寿(ふくろくじゅ)様を勧請し、住職が引退後に入る寺・福泉寺(円泉寺に合祀)に祀りました。
後に円泉寺に合祀したと伝えられています。
毎年、元旦から10日までは、御本堂で参拝できます。(さらに阿弥陀堂で1月末まで祀ることもあります)
福禄寿とは南極老人星(カノープス)の化身と言われ、福(幸福)・禄(財産)・寿(長寿)を司る神様です。実は七福神の寿老人と同じ神様です。
福禄寿画
福禄寿と寿老人は、見ただけでは分からないほど似ています。鶴を伴っているのが福禄寿です。
しかし、必ずしも鶴が描かれているわけではありません。
七福神全ての掛軸を集めようと、何年も掛けて揃えました。お気に入りの絵です。
作者不明の図①
6年前に求めた福禄寿の掛軸です。
豊かな表情が福を授けてくれそうで、好きな作品です。
鶴だけでなく、亀も描かれています。鶴亀の縁起の良い掛軸です。
印がありますが、誰の作品かは不明です。
作者不明の図②
寿老人と説明がありましたが、鶴が描かれていますので福禄寿です。
福禄寿画 大谷藤原伊剰作
7年前に求めた掛軸です。
享保17年(1732)に大谷藤原伊剰により描かれました。
94歳の時に書かれたとは思えない、優れた作品だと思います。
藤原伊剰、大谷伊剰で検索したのですが、一切分かりませんでした。土佐派の画家と思います。
福禄寿図 雪洞守業作
雪洞は山本宗川の養子で、江戸中期の画家のようです。詳細は分かりません。
可能伊川院栄信の福禄寿
小さな福禄寿像
表に出すことの少ない御尊像です。
陶器の福禄寿像
御本堂内七福神の御尊像です。
円泉寺 いろいろな七福神
各御尊像をlinkしています。
円泉寺 埼玉県飯能市(はんのうし)平松376 地図リンク