私が妙見菩薩を調べるきっかけになったのが、約20年前に訪ねてこられた入間市のSさんでした。
以前は良くこられていましたが、今はご夫婦の故郷である香川県に移られています。
香川ナンバーでした。
初めて来られた時は、私も少しは妙見様、平将門公のことは知っていましたが、あくまでもほんの少しです。
当山の妙見堂
平将門公の子孫で、妙見菩薩を信仰しているSさんは、私があまりにも知らないのにあきれたと思います。
みっともないので妙見菩薩、平将門公を調べ始めたきっかけを頂いたのがSさんだった訳です。
数年後、調べた資料を当山のホームページに掲載すると、今度は香川県から、また訪ねてきました。
私のホームページを見て、大変喜んでいたのだそうです。
車に四葉マークが貼ってありましたから70歳以上です。とにかく元気なお姉様です。今も変わりません。
なにしろ香川県から車を運転してきたのですから。あきれますね(失礼、すごいですね)。
数年前にも出羽三山参での帰りに来られました。あちこちの妙見様関連寺社にも詣でてきたそうです。
今回は、当寺の資料が板橋区郷土資料館で開催されている「武蔵千葉氏展」のことをお教えすると、早速行くとのことでした。
板橋区郷土資料館
それと共に、近くの東京大仏境内にある妙見祠と、松月院の武蔵千葉氏のお墓を併せてお参りすることもお薦め致しました。
話は変わりますが、今回貴重なお話しを聞きました。
香川県まんのう町で平成2年に発掘されたガラス玉(モザイク玉)が、なんと正倉院にあるガラス玉とも異なるササン朝ペルシャから伝わった物だったことが、今年になって明らかになったそうです。
奈良だけでなく、地方の豪族にも貴重な品か伝来していたことを示しています。
Sさんが来ると、毎回面白い話が聞けます。気がついたら1時間半も話しをしていました。
私は昨年の一月以上の入院後、内向きの気分でしたが、今回も元気を頂きました。
※調べてみると宮城県追戸横穴墓群出土のガラス玉も地中海沿岸や西域の特徴があるそうです。リンク