ご本堂にお祀りしている弁天様をご紹介します。十六童子を従えている御尊像です。最近修復致しました。
修復前のお顔が黒いのは、お顔に銀箔を貼っていたために、酸化して黒くなったのだそうです。
今回も以前の状態で復元致しました。いずれ酸化し黒くなるのだと思います。
このような技術があったことを初めて知りました。
しかし、明るい照明の下では、お顔が銀色で異常な色合いでした。
ふと昔だったら、どのように祀られているのだろうと思い、ロウソクだけにしました。
穏やかなお顔です。
さらに夕方になると、不思議な雰囲気になりました。
お顔を銀箔にしたのは、暗いお堂の中で拝むことを計算しての方法のようです。
中央に坐す仏様は八臂弁才天様です。八本の手には弓、矢、刀、独鈷杵、羂索などを持ち、回りには、角髪を結った十六体の童子像を従えています。弁天様の頭部にある像は、宇賀神様です。
下の画像は、明るい電気の下での撮影です。
童子像の衣服は金箔の上に朱で描いています。
回りに十六童子が祀られていますが、以前は十四体だけでした。
印錀童子、官帯童子、筆硯童子、金財童子、稲籾童子、計升童子、飯櫃童子、衣裳童子、蚕養童子、酒泉童子、愛敬童子、生命童子、従者童子、牛馬童子、船車童子、大黒天善財童子
を従えています。
弁天様と十六童子の功徳を見ると、家内安全、ペット安全、商売繁盛、学業成就、恋愛成就、五穀豊穣など、あらゆる功徳を授けて下さる神様です。
一般の方々の参拝は、お正月七草頃まで武蔵野七福神福禄寿様のお参りと併せてお参り可能です。武蔵野七福神 link
掛軸とお姿で見る十六童子・十五童子
弁財天十六童子
江島神社 弁財天十五童子 神奈川県藤沢市江の島
本来、弁財天だけでしたが、日本的展開を見せ、十五童子が加えられ、さらに善財童子が加えられたのが十六童子です。
信州・戸隠神社旧本坊勧修院 久山館 にも祀られています。
宇賀弁才天
現在この弁天様は、知人が祀っています。
阿弥陀堂の辨財天
以前にもご紹介した、阿弥陀堂に祀られてい弁天様です。歯や指の関節まで再現されています。
こちらの弁天様は、お近くでお参りできますので、気軽にご参拝下さい。
銭洗い弁天様も祀りしています。 銭洗い弁天リンク
〒357-0014 埼玉県 飯能市平松376番地 円泉寺 電話042-973-5716 地図リンク