大工の神様 聖徳太子
聖徳太子が大工の神様として信仰されていることは知っていましたが、どのようないわれかは知りませんでした。
いままで図も見たことがありませんでした。
この大工神は聖徳太子らしいのですが、柄香炉を持たずに「さしがね(曲尺)」を持っています。
指金を中国から移入し、大工を集め講義を開いて建築の基礎などを教えたのだそうです。
あくまでも伝承と思いますが。
室町時代から太子講が大工、木工職人により、聖徳太子の命日・2月22日に行われていたようです。
掛軸は信州安原山宝幢院と書かれています。
どこの寺かは分かりませんが、長野県松本市の安原山大安楽寺かもしれません。廃仏毀釈で取り壊された後、明治24年に紀州根来大伝法院の宝憧院を移し、再興したそうです。
大安楽寺のホームページに「聖徳太子殿は手職人方々の講員によって守られ、信仰信者を多く集めております。」とありますので、ここだと思います。
あるいは、もう廃寺となったのかもしれません。
大きな画像①
問合せが多いので、大工神(聖徳太子)の画像追加致しました。
商業利用以外でしたら、コピーして御利用下さい。
大きな画像②
商業利用以外でしたら、コピーして御利用下さい。
聖徳太子掛軸
下の図はよく見る聖徳太子の図です。
柄香炉を持っています。
メディア紹介
①淡交社から「たずねる わかる聖徳太子」が発行されました。2020/10/11
裏表紙にも使用されています。
2022年に聖徳太子没1400年を迎え、太子のゆかりの地を紹介する本です。
②産経新聞記事2021.12.14
「知れば知るほど奈良はおもしろい」(2021年3月発行)linkの16ページに使用されています。
紹介文に『「知れば知るほど奈良はおもしろい」実行委員会では、県内への効果的な誘客促進を目的に、奈良県の魅力を広く発信する事業を行っています。』
ダウンロードすると無料で各号PDFを読むことが出来ます。
各地の聖徳太子
まだまだ各地に聖徳太子は祀られています。浄土真宗以外は、 建設関連の神さまとして祀られているところが多いと思います。
※埼玉県越生町にも聖徳太子堂がありました。かつて職人の太子講があったそうです。 健康寺 太田道真隠棲の寺ブログlink
※大阪の四天王寺・番匠堂には、さしがね(曲尺)を持った聖徳太子(曲尺太子)も祀られ、毎月22日に御開帳があります。四天王寺活動報告ブログlink
※職人の信仰ではなさそうですが、茨城県常総市菅生町の無量寺にも祀られています。 無量寺ブログlink
秩父市 慈眼寺
奥多摩湖
本庄市 金讃神社
成田山新勝寺 聖徳太子堂
深谷市妙光寺
天州寺 聖徳太子堂
天州寺は慶長12年(1607年)の開基です。
聖徳太子像は重要文化財となっており、職人に信仰されているそうです。今でも講があり、毎年2月22日が祭礼です。当日のみ尊像が御開帳になります。
曹洞宗 天州寺 埼玉県行田市荒木1614 天州寺ブログlink
もう一つの各地の聖徳太子ブログlink